Something I never knew I had <Part 2>
(おとといの続き)
で、待つこと約3週間。ある日郵便受けをのぞくとペロリ~ンとしたATOからの封筒が届いていた。
来たぁ~!このペロリ~ンとした封筒の中にはTFNが記載された紙切れが一枚これまたヘロ~ンと入っているに違いない。けれどさっそく開封すると、Myyの予想にはんした内容のATOからのお手紙が入っていた。
We need you to phone us before we can action your request. と太字でかかれたタイトルにつづいて、この度は私どもにお問い合わせいただきありがとうございました。しかしながら残念なことに、私どもはあなた様からのリクエストについてはさらに詳細な情報を提出していただくまでご要望にお応えできません。
あなた様へコンタクトを試みましたがお話することができませんでしたので、あなた様より私どものオフィスへお電話くださいませ。それまでの間一切の手続きは実行されることはありません。そして、そのあとは問い合わせ電話番号とか、その際に必要になる問い合わせ番号の記載などが続いていた。
ええとですね、自信を持っていえるけどMyyはATOから電話もメールも受けとってないですよ。一体なに?なぜ?この時点で時計をみると17:45。電話受付は18:00までと手紙にかいてあったのでダメもとで電話してみた。この時間だとすでに電話業務サクッとおわっている可能性大なのがオージー風。するとラッキーなことにまだ受付している。そしてこの日は10分まっただけで電話がつながった。
今までの流れを説明して、Myyの問い合わせ番号を伝えると、電話にでたとってもフェミニンな感じのATOのお兄さんが、少々おまちくださいね、とMyyのデータチェックをしてくれた。待つこと約5分。少々お待ちくださいね、のあと無言で受話器をもつMyyの耳には、キーボードをカチカチ叩く音とフェミニン兄さんの鼻息だけがづぅ~っと聞こえていた。しかしその感じから、どう考えてもこの兄さんMyyのデータが見つからないんだな、というのが想像できた。
5分ってこの状況だと脅威的に長い時間だよね?しかも、兄さんの鼻息は時間の経過とともに荒くなっていった。そりゃそうだと思う。終業時間間際の問い合わせで、問い合わせ番号が見つからなくてずっとカチカチやらなきゃいけないのはフェミニン兄さんにとってもストレスだと思う。
で、その後もう一度問い合わせ番号をつたえるもののやはり見つからない。結局フェミニン兄さんは、あとでこちらから内容わかり次第折り返し電話をするので今一度名前フルネームと連絡先電話番号を確認させて!その時はしかるべき担当者から電話がいくと思うわ!ときっぱり言い放ち、なかば一方的に電話を切った。
その5日後。
こっちから電話するわ!と言われたものの当然MyyもJさんも電話がかかってくるとは思っていなかったけど一応しばらくまって、再度こちらから電話をした。
今度はJさんがMyyの代理人ということで電話をしてくれた。MyyはJさんの電話している横で、なにか相手から聞かれた場合にサクッと必要なものがだせるように、パスポートや他郵便局に提出したTFN申込みの際のサマリーやレシート、そして筆記用具などを手元に用意して待機した。
しかし電話の様子がなんかちょっと違う。しかも、Myyのパスポートや現住所については聞かれなかったものの、なぜか日本の住所を聞かれた。
そして発覚した事実。
なんとMyyはTFNの申請をする必要がなかった。
なぜならすでにMyyはTFNを取得済みだったから!
チーン・・・
なんで今までの過程のどこかでそれがわからなかったのでしようか?郵便局でIDチェックの際、一番最初にその事実がコンピュータに上がってきてもいいんじゃないでしょうか?いや、その前にATOのサイトでMyyの個人情報を入力してサマリーを取り出す時になにか変だ、ということになってもよかったんじゃないでしょうか? 5日前に電話した時点でこのことがわかってもよかったんじゃないでしょうか?
しかし、その電話口のATO担当者によると、5日前にMyyが電話で問い合わせした履歴はない、という。で、Jさんが続けて前回電話をした理由とその対応について述べると、なんとATOではそのような手紙をMyyに送った履歴はない、だからこちらで電話を受け取った履歴がないのは当然である。とのありえなぁ~い返答が。。。。
いやいや、それはないでしょう、だって今自分の目の前でその手紙を見ながら、問い合わせ番号を見ながらその手紙に書いてある電話番号に電話してるんだから!
かれこれ23年前、MyyはPerthにいた時に日本のレストラン“中納言”で生まれて初めての人生最初で最後のウェイトレスのアルバイト経験がある。で、実はその時にTFNを取得していたということが2回目のATOへの電話で明らかになったのでした。
いやぁすっかりそんなの忘れてたわぁ~。
っていうか、たかだかワーホリの週に数時間のウエイトレスのアルバイトでTFNを取得していたなんて。考えてみればどういう形にせよ、オーストラリアで労働し給料をもらっていたのだからTFNは必要なはず。
でもどんなに記憶の糸をたどっても自分で申請したとは考えられないし、そんなものの存在があったことも知らなかったと思う。なのでたぶん当時雇用主がすべてやってくれていたのだと思う。で、おそらく中納言は経理も日本式の完全日本のレストランだったから(マネージャーは実は銀行員だった)そういうのをきちんとやっていたんだろうなぁ、と思った。だってだれもTFNなんてしらなかったと思うよその頃バイトしていた日本人。
そしてこれはあまり大きいな声では言えない話だけど、レストランなどで働いている留学生やワーホリはいわゆるキャッシュジョブ(雇用者は税金を払っていない、雇用主はそういう人を雇用しているという事実を作らずに安く雇える。)で働いている場合が多い。なんかそういうことへの固定観念があったから、Jさんもその昔MyyがPerthでアルバイトをした経験があることは知っていたけど、そのことが今取得しようとしているTFNには頭の中でリンクしていなかった。
中納言では当時たしか時給8.5$をもらっていた。でもよぉっく考えてみるとそれは本来時給13ドルぐらいから税金を差し引かれた金額だった、というのを思い出した。
基本ワーホリのお遊びバイト、税金をひかれようがどうしようがとにかく自分は時給8.5$もらえればいいし、ほかのことはどうでもいいわ、なんて感じで考えていたことも思い出した。そしていわゆる年末調整みたいなもので税金は戻るから、といわれたところで、そんな時期にオーストラリアにいるかどうかもわからないし、そんな面倒くさそうなことをやるつもりはなかった。
でも数年前に、いろいろ昔の書類など整理しているときに、ウエストパック銀行のたしか50ドルくらいの小切手を発見した。で、その時にこの小切手はなに?とよく考えてみてそれがワーホリ時代のアルバイトした際の税金の戻り分であるということを思い出した。
そうだ、そういえばそんな面倒なことどうやってやったのかは完全に思い出せないんだけど、なんだかんだいってオーストラリアを出るときに年末整をしたんだった。でも、出国する時までに返金が間に合わなくて、では小切手で送りましょう、どこに送りますか?ハイ、日本の住所ですね、となったんだった。
ATOはしっかりと23年前にMyyがのこしたそのデータをもっていた。5日前に電話した記録や、1週間まえにMyyに送った手紙の履歴がないのに、23年まえの微々たる納税の痕跡はしっかりとのこされていたのだ。
1)とにかく郵便局でTFN申込み完了した時点までの間では、アホらしい話だが、すでにMyyがTFNを取得済みである事実がATOのデータから発見できなかった。
2)その後郵便局からATOへ申込みデータが到着した時点で、この申込み者はすでにTFNをもっているのでは?という疑惑が浮上(TFNは人生で一人が一つ取得するもの。ダブル申請はできない)
3)これは要調査である。リクエストは保留である。
これで、Myyが電話した時にフェミニン兄さんの鼻息が荒くなった理由がわかった。だって手紙に書いてあった問い合わせ番号なんてATOのデータベースに残ってないんだもん。この時点ではフェミン兄さんに非はないけれど、その後の処理は完全オージー風。自分の担当の範囲をはなれたら(この場合は電話応対)あとは関係ないのだ。
キィーーー!!
しかし、今回のことで自分でもすっかり忘れているオーストラリアに残されている23年前の汚点が実はあったらどうしよう、とちょっとだけ不安になったMyy。ま、ないとは思うけどね。。。。
ジャッ!またねっ!