Myy(ミー)です。
人生半ばにしてメルボルンへ移住。メルボルン生活もセカンドステージへ突入。
素敵なカフェやレストラン、メルボルン生活情報は”皆無”のMyyのロバ耳ブログです。



ยังไงก็คิดถึง

 

想像つくと思いますが、オーストラリアにもたくさんのタイ人が住んでいます。でもメルボルンのタイ人率、タイカルチャー度はあまり高くなく、ベトナム人のコミュニティのほうがだんぜん大きい。そこかしこで見かける東南アジア出身と思われる方々からインドシナ方面の香りがする場合、たいていそれはベトナム人でなかなかタイ人にはお目にかからない。でもその割にはやはりここでもタイ料理は人気があって、タイ料理のレストランはたくさんある。

で・も・ね!今のところ、メルボルンではきっと本物のタイ料理が食べられないのかもしれない、と思うくらいまともな味に出会ったことがない。ギリギリと怒りがこみあげてくるくらい見事な偽タイ料理にしか出会ったことがない。パイナップルとココナッツさえ使えばタイ料理だって思ってるんスかね?と言いたくなるようなものにしか出会ってない。皆、なんでこんなのタイ料理っていって食べてるの?これはタイ料理じゃないよ、フェイク・タイ料理だYo!と、となりのテーブルのカップルに教えてあげたくなるくらい。そしてそのたびに東京のタイレストランのレベルはそんなに悪くない、ということに気づかされる。


今までこれはMyyがたまたま運が悪くてちゃんとしたレストランに巡り合えなかっただけ&超個人的な感想だから、と思って声にださなかったけれど、最近オーストラリアの旅行とか暮らしについてのブログをネット徘徊していて、“メルボルンではまともなタイレストランに出会えなかった”と書いている人を3人発見した!そういうわけで今日、自信満々でこれを書くに至ったのでした。今ここでタイと無関係で生活していることにだんだんストレスを感じてきているこの頃、Myyの危惧していることが的中なのかもね、ということに落胆&タイへの思いは強まるばかり。


それにくらべてシドニーの場合、チャイナタウンはタイタウンでしょ?と言いたくなるくらいタイの店やタイ人が多い。シドニーCBDのメインストリートを歩いていると、どんどんチャイナタウンに向かうにつれ人ごみの中から聞こえてくる言語のタイ語率がアップ。ある時シドニーで2,3時間、一人でウィンドウショッピングして過ごしたことがある。その間10分以上おしゃべりをした相手3人、使用言語100%タイ語ってことがあったくらい。タイ人の店です、ってタイ語で書いてある店もあったりして一瞬自分がどこにいるかわからなくなるほどだった。


タイ食材専門の店も苦労せずにすぐ見つかるし、タイレストランはもちろんのこと、簡単にテイク・アウェイ(米語に浸っている方へ、ウチラはテイク・アウトじゃなくてアウェイなんです)できるタイ・スウィーツの屋台もどきもあってぜんっぜん!さみしくないの。この前はね、シドニーでジーンズ買ったんだけど丈つめが必要で、ホテルの近くの洋服お直しやさんにいったのね。そしたらそこのお姉さんの英語がどう聞いてもタイ人特有のクセのある英語じゃない? タイ語で“もしかしてお姉さんタイの人ですか?”って聞いたらやっぱりそうだったのよ。タイねえさんからしてもタイ語を話す日本人@在オーストラリアっていうのはめずらしかったようで、しばらくの間二人で楽しくタイ話が弾んだわ。(・・・と、なぜか興奮して書いていたら後半オネエ言葉になってしまった!でもあえて直さないわこの部分)


タイに通うことがなくなったうえ、そんな小さな小さな日常のタイとの遭遇が全くない今の生活。しかもお気にいりのタイレストランすら見つけられない。そういうわけで、少しでもタイを感じたくて今までは面倒で自分ではつくらなかった手間のかかるタイプのタイ料理も作るようになった。

しかしそのためには当然ながらタイの調味料とかがうわ~っとそろったタイ食材屋さんに行く必要があるんだけど、これまた意外とタイ専門のスーパーってのがない!中国系とかインド系、マレーシア・インドネシアの食材が中心のアジアンスーパーはもうほんとにたくさんあって、うちからでも車で20分ぐらい走れば何件かはしごすることができる。そういうところにももちろんタイのものもあるんだけど、でもねぇ~なんていうか普通のものしかないのですよ。たとえばグリーンカレーペーストとか、ココナッツミルクとか、ナンプラーレベルのものしかない。そんなんだったら別にアジアンスーパーに行かなくても近所のColes とか Woolworthでも買えるんだよね。 (これがコチラでの大手2大スーパーマーケット、ほぼ市場はこの2社に支配されてます)


しかし、数か月前からかなり自由に一人で車で出かけられるようになったおかげて、プチタイ気分を味わえるエリアによく出かけるようになった。今のところここに行くのがMyyの小さな楽しみで、タイ食材を買い込んでアジアンDVDショップをチェックして、帰りにはアジアンスィーツを買って帰るというのがパターンになっている。

 

家から車で30分ほどのところにSpringvaleというところがある。ここはアジアンタウンとして有名だけど、アジアンタウンというかほぼベトナムタウンといった感じのところ。こっちでSpringvaleというと、ちょっと柄が悪い、とか、ベトナム人移民&ベトナム人ギャングがいる、というようなイメージが一番先に来る人が多いと思う。

こっちに来た当初から、Springvaleに行きたいなぁ~、おいしいベトナムレストランに行きたいなぁ~と思っていたんだけれど、それを口にだすとJさんからあまりいい返事がなかった。理由は、、、柄が悪いから。たしかに柄はちと悪いかもしれないけどみんな普通に歩いているわけで、いろんな国の柄が悪いエリアを今までチラリとのぞき見しながら、その横道をスレスレで歩いてきたMyyとしては特に問題のある感じでのところではない。そのへんのところをぐちゃぐちゃ説明するのも面倒なので、初めてSpringvaleに行ったときはJさんに内緒で出かけた。


バンコクに行ったことのない人にはピンとこない話なので申し訳ないけど、はじめてSpringvaleに行ったときに感じたのは、なんなのここ!サンぺーンと同じ香りがするわ!とか、いやん!ここバンランプー市場そのものじゃない?とか、いままでタイ体験できなかったここでの生活の欲求不満が一気に解消されたような感覚だった。

そんなに大きいマーケットではないけれど、ちょっとしたお店の雰囲気とか、食べ物の香りがグィ~ンとタイの思い出に引き寄せてくれる。青いパパイヤもある!青いマンゴーもある!ぁあ、これはまさしくタイのロット・チョン(パンダンの香りのほのかにするココナッツミルクの冷たいデザート)ではないですか!ウレシィ~!!と小躍りしたMyyだった。

 

その日Sprignvaleに行ったのはJさんには面倒なので内緒にしておこうと思っていたけれど、興奮したMyyは結局話さずにはいられなかった。そしたらJさんも、じゃ、機会があったらちと様子を見にいってみるのもやぶさかではない、というテンションになったのだけれど、今度はMyyがJさんと一緒に行くのはなぁ~とちと躊躇。

 

ええとですね、なぜならですね、あそこはホントに白人の姿みないところなんですよ。ほとんどアジア人、時々アフリカ人、かなり珍しい感じで白人チラリ、という感じ。で、さらに、もしMyyとJさんが一緒にあそこにいったら、その様子はさながらメイルオーダーで買われたタイ人嫁と白人カップル、、、的に見られてしまうのでは?というもしかしたら気にしすぎなのかもしれないけど、そういう気分にさせられてしまうほどその様子はバンコクの市場そのもののようである、というエリアだったりしちゃったりするわけですよ(・・・ってココでもまたしつこく広川太一郎、、、わかる人だけわかってくれればよいです)


そういうわけで、今でも一人でこっそりでかけてチビチビとアジアンスィーツを食べたり、きわめてアジア的な日常雑貨やさん(ほうきとか売ってる店だよ)をのぞきみしてマインドトリップしています。

 

ただ残念なことに看板やメニューがほとんどベトナム語。そうはいってももちろんここはオーストラリア、英語で問題ないけれど、時には英語が通じないお店のおじさん&おばさんがいたり。。。おいしそうなお菓子がならんでいるのをみてもそれらの名前がなんというのかわからなかったり。。。(でも同じようなものがタイにもあるかたタイ語だったらわかるんだけどね)

昔々、タイに行ってタイ語がわからないからできなかったこと、買えなかったものがあってフラストレーションを感じた→タイ語がわかるようなりたい→タイ語学習の道へ進む、と感じた時と同じ感覚が今心に芽生え始めたことに気づいたMyy

ベトナム語も声調言語だし、、、、文字はタイ語みたいな特殊文字じゃないし、、、、ちょっと勉強してみちゃおうかなぁ~~。

でもどんなにタイっぽい雰囲気に身をおいてもここはオーストラリア。

 

ぁあ、どうしてもやっぱりタイが懐かしい。คิดถึงไทย