Myy(ミー)です。
人生半ばにしてメルボルンへ移住。メルボルン生活もセカンドステージへ突入。
素敵なカフェやレストラン、メルボルン生活情報は”皆無”のMyyのロバ耳ブログです。



You have to have a little faith in people

 

人生の中で何度思い出しても不思議だな~と思える出来事がいくつかある。今日そんな不思議なことの一つをまた思い出した。

ここ2,3年はなんとなく遠ざかってしまってやる気もあんまりなくなってしまったけれど、一時期占いにはまってたことがある。

 

はまったといっても、もちろん占いの結果を盲目的に信じて喜んだり悲しんだりとかはないし、タイに行ったときだけしかやらない、という感じで、まぁ、はっきりいって基本的には暇つぶしのため、というところからはじまったものだった。

でも、タイの占い師の方々なんだかおもしろいことを言ってくれるし、それなりになにかの心の助けになったり今後のヒントになるようなことを言われたりするのでタイに行くたびにやるようになって、時には一日で3件も占い師さんめぐりをした、なんてこともあった。

そのなかでもタロットカードに関しては、ある人からMyyもタロット占いやってみたら?とすすめられたことをきっかけに自分でもやるようになった。そしたらこれが結構興味深くて、自分でもなんでかよくわからないけどカードをみるとすらすらいろんなことが心に浮かんできて、それをそのまま素直に口にしたらMyyの周りの友人知人がある時期Myyのタロット占いにはまっておねだりをするほどまでになった、っていうこともあった。(これを読んでいるアナタ!アナタのことですよ!わはは!)長い間そんなことをやっている間に、信頼できる占い師さんにも何人か出会ってそのうち一人は今でも友達だ。

 

でも今日思いだした不思議なことっていうのは、こういったMyyのタイでの占い黄金時代に入るもっと前に経験したある占い師さんの話。今からおそらく約13,4年前、タイの衣料品の仕入れの仕事を始めた頃か始めるちょっと前の時だったと思う。

とあるデパートの広場で大きな地方物産展みたいなイベントが開催されていて、おいしそうな屋台風料理やお菓子が並ぶブースの隙間になぜか占いブースがあって、占い師さん達が一生懸命客の呼び込みをしていた。そういうイベントで、しかも客の呼び込みをしている占い師なんて今だったら詐欺師に近い!と思って近寄らないけどその時はなんとなく誘われるままにイスにすわって手を差し出した。

その中華系タイ人おばさん占い師は、最初に、Myyの性格とか環境をズバズバと言い当てて、まぁ、あんたも頑固でしょうがないわよねぇ、そういう性格のままだと苦労するよ、直しなさい、みたいなことを言った。まぁ、おおかたこういう占いみたいなことをすると大抵言われることだから、別にとりたてて感動はなかった。

そのあとはお決まりの仕事や恋愛、結婚運などについての話。この時期Myyは、とにかくなんでもいいからなにか人生を大きく変えなきゃ、と強く強く思っていた。たしかに会社員を辞めて細々と自営業を始めはしたけれど、人生を変えなきゃというよりも、変わってくれないかなぁという、他力本願、棚から牡丹餅待ち状態といったほうがいいかもしれない。なので恋愛結婚に関しても、もちろん良縁があればそりゃ最高!と思ってはいたけれどなんていうか漠然とした感じで、、、でもはっきりいってこの先も一人で毎月家賃はらって一人の空間で寝て食べて仕事するっていうのをどのくらいやっていけばいいんだろう?っていうぼんやりとした恐怖感&疲労感もあった。

で、その時のその中華系タイ人おばさんの言うことには、、、

 

 

 

おばさん:あなたは××才の時に運命の人と出会うでしょう。その人は日本人ではないね。

 

Myy:××才?それって今から約10年後?じゃその人とすぐに結婚するんですかね?

 

おばさん:いや、だめだめ。その人と出会ったらまずよぉ~くその人を観察しなさい。そして大丈夫と思ったら付き合いなさい。

 

Myy:はぁ。。。。(そんなっ、面倒な!)) じゃ付き合ったらその次は結婚するんですかね?
おばさん:いや、だめだめ、しばらく付き合って大丈夫そうと思ったら一緒に住んでその人をよく観察しなさい・

 

Myy:はぁ。。。 まだ結婚しないんだ。。ずいぶん時間かかりますね。

 

おばさん:そうね、数年。

 

Myy: はぁ、。。。数年。。。(それって一体全体私は何歳に?)で、その人って誰なんでしょう?何人?
おばさん:う~ん。。。(ここで初めておばさんは考え込んだ) 

 

・・・・・ 沈黙

 

おばさん:中国人!

 

Myy: (無) 

 


そしておばさんは、なんだか付け足すかのように中国人の男性はいいよぁ~といった。でもそれっておそらくおばさん口から出まかせで、自分が中国系なものだからそういったんだろうなぁ~っていうのがヒシヒシと感じられた。

 


当時中国人の知り合いは何人かいたけど、どう考えても自分の知っている孫さんや孟さんがその対象になるとは思えなかったし、おばさんの口から出まかせ感とか、次世紀の話かとも思える10年先に出会う運命の人の話なんて気が遠くなるだけですっかり気分が落ち込んだ。Myyが知りたいのは来月、いや来週であう運命の人の話なんだよ!とちょっとイラつきもした。

 


そんなMyyの様子には一向に動じずおばさんはサクサクと話を進め、最後にこういった。

 


まぁ、あんたもこの先まだ苦労しそうだけど、もっといい人生に変える方法が一つある。あんだの髪の毛を一本私に渡してくれたら明日その髪の毛に祈祷してチャオプラヤー川に流してあげるよ。そしたらあんたの運命も変わるってもんだ。安くしとくよ、、祈祷代500バーツ。

500バーツって、、、、この占い代金より高いじゃん!ばかばかしい。騙されないよ!
そして、もちろん丁寧にお断りした。

そしたら、おばさんは豪快に笑って、

ほらね、あんたのそういうところを直したほうがいいんだよ。信じてないんでしょう?、あのね、まずは何でも信じてみなさい。そしたらいいことがあるんだから。

そう言われた。そして確かにそうだ!とも思った。

もちろんそれでも500バーツは詐欺だと思っていたけど、たしかに信じることは大事だよな、とちょっと反省した。

でその後は何年もずぅ~っとそのおばさんと占いのことは忘れていたけど、Jさんと出会ってしばらくしてからハッツと気が付いた。
Jさんと最初に出会った時のMyyの年齢、付き合いの進み方、なにからなにまであのおばさんの言ったとうり!(中国人ってとこ以外ね)
運命の人っていうなんだかロマンチックであるかのような言い方は基本なんか気持ちわるくて好きじゃないけど、でも今MyyがここでこうしJさんと一緒にいるっていうことはたしかに運命の人なのでしょう。

あのおばさん、本物のシャーマンだったのかな?もしかしてあの時ホントに髪の毛渡して500バーツ払ってたら違う人生になってたのかな?
あの時おばさんに今のMyyの姿が見えていたのかどうかはわからないけど、まぁ、結果言ったとうりになっている。


もしかしたら不思議じゃないかもしれないけど、あの日の占いのことを思い出すたびに、自分の心のなかのどこかの開かずの扉がだれかに

ノックされているような感覚になるのです。


あのおばさんに会った時は想像もしなかった今だけど、あの時と今とMyyはなにかが変わったのかな?人や物を信じるようになったのかな?幸せになったのかな?といろいろ考えてみたりするけれど、、、頑固って部分は変わってないかもねぇ~・あはは。

というわけで、まだまだ山あり谷ありなんでしょうかね、おばさん!
ひおばさんにもう一度会って話がしてみたいMyyなのでした。