Myy(ミー)です。
人生半ばにしてメルボルンへ移住。メルボルン生活もセカンドステージへ突入。
素敵なカフェやレストラン、メルボルン生活情報は”皆無”のMyyのロバ耳ブログです。



ハルキスト

10代後半から20代前半の頃、村上春樹が好きだった。強烈なハルキストというほどでもなかったけどね。エセ・ハルキストとでもいいましょうか?でもあの“ノルウエィの森”が赤と緑の装幀上下巻で出版された時(なんと1987年だったのね)あれを読み終えてMyyは村上春樹はもう読まないと思った。村上春樹の作品はノルウェイ~後の活躍のほうが有名なものが多いのだろうけど、Myyの中ではノルウェイの森で村上春樹はおしまいな感じとなった。

2000年代にはいっていつだったか覚えてないけど、またノルウェイの森がブームになって、そういうのを、チッツ!今頃みんななんなのサ!と思った覚えがありますが、それよりその時だれか若い子とこの本の話になって、その子が “ええッ!ノルウェイの森ってそんな昔の本なんですかぁ?”といわれ愕然とした。

、、、ってなんで村上春樹の話しているかっていうと、しばらく前に衛星チャンネルで放送されていた映画ノルウェイの森の録画を昨日観たからさ!

映画を真剣にレビューしようとするとこのブログも炎上(?)してしまうかもしれないので特に書きませんが。トラン・アン・ユンの映画らしくMyyはこういう映像はすごく好きなんですがね、本の解釈も色々人によって違うだろうけど、でも本読んでない人がこの映画みるとどんな感想なのかなぁ~って思うなぁ~。とうぜんJさんには理解しがたかったみたいだねぇ~ぶわっつはっつはっつ!


なんか村上春樹にまつわる本や昔のことを考えていたら、エセ・ハルキストMyyは春樹作品のなかの特別に好きな一節を思い出した。

“自己表現が精神の解放に寄与するという考えは迷信であり、好意的に言うとしても神話である。少なくとも文章による自己表現は誰の精神をも解放しない。自己表現は精神を細分化するだけであり、それはどこにも到達しない。もし何かに到達したような気分になったとすれば、それは錯覚である。”

当時、悩んでいることがあったり、なにかに対しての疑問や怒りがあると、そういったことをカキカキしていたノートがあったんだけど、これを読んだ時に、確かにそうだなと思った記憶がある。でもそれから何年もたった今でも、やっぱりこんな独り言ブログでなにかしら愚痴だったり思い出したことを書いて気分がスッキリするんじゃないかと思って書いている。
 そしてMyyの好きなこの春樹の一節はこういう風に続く。

“人は書かずにいられないから書くのだ。書くこと自体には効用もないし、それに付随する救いもない”

そうなんだよね、人様の面白くて読むのをやめられないブログも、なんのポイントも見えてこない面白くないブログも、すべてのブログはみな書かずにいられないから書いているんだよね。(あ、それからFBの投稿もね。投稿せずにはいられないんだよね。)

ってなわけで、Myyもこれからも勝手気ままに書かずにいられない時に書いていきますわ。よろしく。ムフッツ。